骨盤起こしは背骨から ~姿勢づくりの基本~
- skiofftrainer8
- 2017年6月2日
- 読了時間: 3分
今回は、スキーはもちろんですが、
膝痛や腰痛・肩こりなどのトラブルから、
体型維持にいたるまでの基となる、「姿勢づくりの基本」についてのお話です。
姿勢を崩す「ある力」を理解すれば、姿勢の改善方法が見える!
立っていたり座っていたりして、背中が丸くなってしまうのはなぜなのでしょうか?
パソコン作業をしていて段々背中が丸まってくる・
いつも丸くなってしまうという方も多いでしょう。
こういう姿勢へと、ある力が働いていると私は考えています。
それは「重力」です。
重い頭や体を、常に重力に逆らって支えているわけですが、
やはりそれに負けて徐々に下へと体は引っ張られていくのです。 (身長を朝と夕方に測ると、朝の方が高いのも、これと関係があると思われます)
体が上からつぶされることで、姿勢が崩れていくと考えられます。 こう崩れたのであれば、
肩甲骨を寄せたり、骨盤を傾けるだけでは元には戻らないという事がよくわかると思います。

下へ崩れる事で、背中が丸くなっている
頭の位置が下がると、背骨は本来の長さを確保出来なくなりますから、 背骨は前か後へ大きく湾曲しなければならなくなります。 そうすると、肋骨や骨盤も、前か後の方へ落ちていきます。
背中が丸まっている姿勢の場合は、
背骨や肋骨が後方へ崩れ落ちるような状態です。 体は筋肉等が骨格を支えているので崩れ落ちる事はありませんが、 崩れないように支えている訳です。 (崩れないように支えているので、筋肉は緊張し、コリや痛みの原因になるのです)
下へ崩れて姿勢が悪くなった⇒上へ引き上げれば、姿勢は戻る
重力等によって、体が下へ崩れたという事がわかれば、 上に向かって引き戻せば本来の姿勢に戻るという事が、これでおわかりになるでしょう。

画像の矢印を参考に(座って行うとわかりやすいかもしれません)、 背中が丸まった状態から、 頭のてっぺんと胸の前側(鎖骨の下あたり)をすうっと上へ引き上げてみましょう。
肩を後ろに引いたり、肩甲骨を寄せたりはしません。
そうすると、胸が引きあがり、骨盤も一緒に起きる感じがしませんか? この動作であれば、元の本来の姿勢に近づける事が出来ると思います。
「姿勢は重力によって下へつぶされる。だから、上へ引き上げれば元に戻る」 と覚えておいてください。
次回予告:姿勢改善のための、重要なキーワードとは?
姿勢を改善する時に、骨盤をキーワードに挙げられる事が多いです。 確かに骨盤の傾きやゆがみは、大きなポイントです。
しかし私がそれ以上に最近重要視しているのが、 「胸郭」です。
胸郭とは肋骨周りの事ですが、
ここのアライメントが体に及ぼす影響の大きさを、最近指導をしていて感じます。 姿勢が良く見えるか悪く見えるかも、ここが非常に大きく影響しています。 そんなお話を次回はしていきたいと思います。
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