トップスキーヤーが優れているところとは?
- skiofftrainer8
- 2016年12月3日
- 読了時間: 3分
こんにちは、八巻です。
主に姿勢を改善するスポーツトレーナーの仕事をしていますが、
男女、年齢はもちろん、スキーなどのスポーツをされている方もいれば、
全く普段スポーツをされていない方もいます。
年齢性別問わず幅広く指導をさせていただいていますが、
正直そこの違いは姿勢や動作の改善・上達のスピードにはあまり関係ないかなと感じます。
むしろ、その人が持っている体の感覚や運動能力が左右するように感じます。
上達する人は、「体がどうなっているか?」を把握する能力が高い
例えばスキーの場合、
「ブーツの上に体をのせる」よう言われますが、
ブーツの上に体がのった時にどういう感覚なのかを知らないと、
ブーツの上に体を載せる事は出来ません。
なぜなら自分の姿は自分でチェック出来ないからです。
「ブーツの上に体が載った時は、こんな感覚だ」とか、
「こんな風に体がなると、スキーが加速していく」とか
体の感覚というのはすごく上達には必要な要素です。
いい状態を教えてもらったとしても、その時の体の感覚を感じる事が出来ないと
覚える事が出来ません。
以前、雑誌の撮影でお会いした、
ナショナルデモンストレーターの今井優子さんから興味深いお話を聞きました。

月刊スキーグラフィック
2015年8月号特集
「動作力トレーニング」より抜粋
普段あまり筋トレなどのトレーニングはされないという事ですが、
バランスボールにはピョンと飛び乗って立てるのだそうです。
この能力は、スキーの技術に大きく関係していると思います。
それは、「脚の上に体を素早く載せる技術」や
「脚の上に体を載せる感覚」が優れているのです。

バランスボールに飛び乗って立つには、
ちょうどボールの真ん中に、
真上から力を加えないとステンッ!と転んでしまいます。
一瞬で真上からボールに力を加えられる位置に飛び乗らないと
出来ない難易度の高い芸当です。
脚がボールの真ん中に乗っても、脚の上に体が載っていなければやはり落ちてしまうでしょう。
これが出来るという事は、素早くスキーのターンに有利なポジションに体を持っていけるという事になります。
常に体がこの状態を覚えていれば、滑走中に体勢が崩されそうになっても
戻すことが出来ます。
トップスキーヤーの人にも何人かお会いした事がありますが、
総じてこうした「身体感覚」は優れているように感じます。
すごく身体の細かい感覚に関するアンテナはシビアな気がします。
私のところに姿勢改善をしに来るアスリートでない普通の方でも、
そういう感覚がだんだん敏感になってこられる方がおられます。
するとやはり改善・上達のスピードがグンと上がってきますね。
要はそこに関心を常に持っていくようになったからです。
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