スキーと体幹の筋力トレーニング
- skiofftrainer8
- 2018年6月10日
- 読了時間: 3分
今回は、スキーに体幹の筋力は必要かというお話。
スキーに体幹の筋力。必要そうに思うけど・・・
各スポーツアスリートが「体幹トレーニングを取り入れて体幹の筋力を上げた」というお話をよく聞きます。
そんな事もあって、結構スポーツをやっている人から「体幹を鍛えたい」という依頼もいただきます。
スポーツトレーナーとして、体幹トレーニングは必須バイブルのようになっている感もあります。
スキーにおいても、姿勢の維持は滑りに影響しますからね。
私の場合なんですけど、
最近はコブの衝撃にも体が崩れなくなり、転倒があまり無くなってきたのですが、
体幹をガチッとさせるトレーニングをやったわけではありません。

体幹をガチッとする筋力・・・ある意味必要でもあるけど・・・
でも、動きの邪魔になってしまう事の方が多いかな・・・・
姿勢が崩れないようにするには、体幹をただ筋力アップするより大事な事があると感じています。
①本来の姿勢を、カラダに覚えさせる
筋肉を鍛えるにしても、その前に筋肉が何を支えているかを考えましょう。
それは「骨(骨格)」です。
骨格をきちんと整えて正しい姿勢で筋力発揮をしなければ何の意味もありません。
上の画像は代表的な体幹トレーニングの例ですが、
これではそもそも骨格がきちんと整っていません。
筋肉を鍛える事にのみ目が行き、骨格がおざなりになっているトレーニングです。
そういう事ではなく、カラダに「こういう姿勢が正しいんだよ」と教え込む事が大事なのです。
今現在も毎日ほぼ同じ姿勢をとれるのも、体には無意識に修正能力が備わっているからで、
スキーでどうしても悪い姿勢になってしまうという人は、
普段そういう姿勢をしているという事です。
正しい意識をしっかり教え込めば、徐々に無意識にその姿勢に定着しようとするのです。
②背骨や股関節の動作を滑らかにする
私が最近滑っていて感じるところ、それは・・
背骨が柔らかく動くようになった事、それから
股関節を起点に骨盤が自然に動いてくれるようになった事、
感覚的にはそんなところが大きいのではないかと感じています。
背骨や股関節が硬いと、
ある一定の方向に力が加わった時に
その方向へ行ったきり戻って来られないという状況を生み出してしまいます。
振られても元の位置に戻ってくるように、前後左右の筋力のバランスを整えておけばいいのです。
そのためには、筋力を鍛えるというより、硬くて動きにくくなっているところを
ストレッチやトレーニングで改善してあげればいいのです。
固めてしまうと、滑らかに動かない
先述のような体幹トレーニングで体・筋肉を固める癖がつくと、
動くべき背骨や股関節の機能が奪われます。
背骨や股関節を微妙に動かし、体のバランスをとる時は、
「インナーマッスル」という骨に近い小さな筋肉が調節しますので、
大きな筋肉に力が入っていると動けません。
ビルならば「免震構造」になっているようなイメージです。
コンクリートでガチガチに固めるというより、
ゆらゆら揺らす位の感じで体勢を保つ。
それが結果「ぶれない体幹」になっていくような気がします。
オフトレーニングやっています。
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